Tomorrow is another day.
忘れていることを忘れがち。
『カンフー・ダンク』『ダークナイト』『ハムナプトラ3』
2008年 08月 12日 (火) 01:06 | 編集
※mixiそのまんま転載。

先週は『カンフー・ダンク』の試写会at大阪に行く事が出来ました。
tatsuoさん、ありがとうございました。
今度、飲みに行きましょう。もちろん私のおごりなんでご安心を。(笑
夏の暑さで茹だった頭にもってこいの、頭を使わなくても楽しめる映画。
お馬鹿で楽しく、ぼーーーっとした周杰倫さんも可愛らしかった。

『ダークナイト』(ネタばれ注意)
先週の先行で観た。で、今日も2度目観に行ってしまった。
それくらい素晴らしい出来。

これほどリアルなヒーローを描いた社会派アメコミがかつてあっただろうか?
善悪を深く掘り下げた内容は大人の鑑賞に堪えうるどころか、満足すぎるくらい。一人一人の人間が持つ二面性と、善悪の境界線の曖昧さを巧妙かつ切れ味鋭く描いている。
そんでもってあの内容を一級のエンタテイメントに仕立て上げたノーラン監督の絶妙な技にはもう天晴としか言いようが無い。この作品の登場で今後のハリウッドエンタテイメントの方向性は間違いなく変わって行くでしょう。本作品の米での興行成績が観客のニーズを証明しているのでは。
 『ビギンズ』よりもさらに加速した感の強い本作。前作よりもキャラクターに一層リアリティがある。ジョーカーの化粧は時間の経過とともにハゲるし、バットマンもあんな筋肉スーツ着ときながら犬にかまれて負傷したり。(おまけに縫合は自前。)長いバットマン生活でブルースの体は傷だらけということが分かるシーンも序盤に有り。表向きは遊び人の億万長者のフリをしながら裏では夜通し悪と闘う二重生活の疲労のせいで会議で居眠りしてしまったりとかw。(でもその後はいつもの涼しい顔w。)正義感が強い高潔な検事・デントでさえも悪に染まってしまうという事実も救いが無くてリアル。(トゥーフェイスという有名キャラが出来上がるいきさつもテーマと絡めて説明。監督凄いわ。)最後には白い騎士・デントの罪もかぶって闇に生きて行く=闇の騎士になると決意するなんてとこも綺麗ごとじゃないし。自分の人生を犠牲にした痛々しいヒーローっぷりにキュンとしてしまう。(キュンとかもう死語?ww)しかもレイチェルの事も勘違いしたまんまだったりするのがまた別の意味でイタくっておもしろすぎ。(おまけにアルフレッドは手紙焼いて証拠隠滅。)
それぞれのキャラクターにちゃんと意志というか信念みたいなものがあって(つまりキャラクターに血が通ってるということ。)、それらが縦糸横糸となって一枚の織物を織り上げている構成は見事。その織物のなかに何の計画性も無くジョーカーという悪意の糸がスルスルっと織り込まれてて秩序を乱しているあのナチュラルなんだけどすごい違和感ある感じはなんなんだろう?凄い語り口だとしか言いようが無い。
近い未来のアメリカを思わせるような世界観も素晴らしい塩梅で描かれている。
そして石田さん(だったかな?うろ覚えですみません。)の日本語訳も簡潔でウィットに富んでいて素敵だったー(と思う。英語分からないけど。w)セリフにキレがあった。

そしてそして一番のお目当ての俳優、クリスチャン・ベールは『ビギンズ』の時より痩せていたものの相変わらず地味にすごい演技してました。(笑
というか痩せてたのも計算の内なのかもしれないが。若者だった『ビギンズ』のブルースと時間を経て成長した大人の『ダークナイト』のブルースを演じ分けてた。ビギンズと同じキャラだけど中身が確実に違って見えるんだよなー。ホントすごい。大体、バットマンなんて寡黙な上、さらにマスクカブってるのに感情が滲み出てて、切なくさせられるって一体どーいうことよ。。。ブルースは本作で一気に魅力を開花。『ビギンズ』よりクリスチャンベールがかなりかっこ良く見えた。(私には。)
地味な(笑)ランボルギーニを運転するスーツなベール氏はマジでいい。アルマーニのポスターのかっこよさを超えてたわ。(笑)そして執事・アルフレッドとのやりとりは超愉快。ここは私にとってかなりの見所だった。
ヒース・レジャーも好きな俳優なのだけど、このお方もまたジョーカー役を怪演。というかあまりの上手さ&インパクトの相乗効果でまたもやベールさんは霞んじゃってるかも。wwジャック・ニコルソンも上手かったが、28歳であのアナーキーなジョーカー役を作り上げて演じられるなんて凄い才能だー。彼の訃報にとてもショックを受けたけど、今度は何だか本当に悔しくなってしまった。エンドロールでヒースレジャーに捧ぐという文を観たとき、もうあのジョーカーは永遠に観られないのだと思うと、喪失感はあまりにも大きかった。『ロック・ユー』でその存在を知って、『ブロークバック・マウンテン』 では切なくさせられた。これからだったのに。楽しみにしてたのに。

ゲイリー・オールドマンも、モーガン・フリーマンもベテランらしい演技でキャラがたってました。この2人が演じるからこそ、単なるご都合キャラでは終わらない。

ちらっとエディソン・チャンとキリアン・マーフィーが出てたのには笑ってしまった。(ホント一瞬。エヂなんて、ピントもマトモにあってないかも。笑)
前者は香港企業の入り口の警備員(みたいな)役で、後者はニセバットマン役(←3回目観に行って間違いに気づきましたorz)『ビギンズ』のスケアクロウ役で一瞬写ります。
こういう遊び心も随所に観られて、ほんと、ディテールも見所満載です。チャンベール氏も言ってたが、手を抜いてない。

ラストのdark knight/闇の騎士という件には、あまりの粋な演出に「そういうことかー!」っと心が沸き立った。英タイトルに全く注意してなかったアホな私はてっきり「dark night」なんだと思ってたよ。まあ途中でも「夜明け前が最も暗い」というセリフがある訳だし、意味を引っ掛けてるってことはないか?

あー、もともとチャンベール好きで観に行ったんだけど、完全にダークなバットマンに魅せられてしまった!!
もう一回観に行きたい。

↓プロの賛辞でお口直しをどうぞ。(苦笑
第366回 「ジョーカーなるものとの戦い」 村上龍
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_1328.html

チャンベールの次回作はターミネーター4?だから今は役作りでガリガリなのか?記録的興行成績を叩き出した『ダークナイト』の次もこれじゃあ、「僕の出ている作品は5人くらいしか観ない」という自虐ギャグもこれからはあんまり言えないやね。(笑)
それにしても体鍛えたり痩せこけたりあいかわらず伸縮自在でw
体大事にしてくださいね。(で末永く俳優業続けてください。)

『バムナプトラ3』
先行で9日に鑑賞。連杰が目下のお目当てだったので他のストーリーとか脚本とかはわりとどーでも良かったのですが、普通の人にはお勧めできない出来。2時間枠のテレビドラマで十分なチープさ。
が、髭リンチェイ(結構お似合いよ)が観られたのと、アンソニー・ウォンが出ていたのでそれだけでも観る価値ありと判断される私のような奇特な方は観といても良いのではないでしょうか。
アンソニー・ウォンが出た時は習慣でつい笑ってしまった。(別に笑うような役でもないのに。ww)
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